電車でみかけた・・おばあさん
戸畑駅から乗った快速電車の中で、印象的なやりとりを耳にした。
そのおばあさんは黒崎から乗ってきたのだが、なぜか度々席を移動していた。
とうとう通路を挟んだ隣の席に座ってきた。斜め向かい合わせに学生が座って
いて、おばあさんは無邪気に話しかけてきた。 「学生さん?」、うなずくと
「どこの大学に行っているの?」 こんな感じである。思ったことをそのまま口に
する子供返りの現象とでも云おうか私は微笑ましく聞いていた。学生は通って
いる大学を答えたのが、おばあさんには「教育大学」と伝わったらしい。「学校
の先生にでもなるの~、いいわね」と感心していた。学生はバツの悪い感じで
黙り込んでしまった。おばあさんは気付かない。学生が屈折した思いを抱いて
いる事など知る由もないだろう。 こんなに無邪気になれるのはまだ30年後だ。
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