日曜日, 2月 04, 2007

住宅市場・・・参加者が減少するリスク

2006年の住宅着工戸数が史上最高を記録した。分譲マンションと投資用賃貸住宅の建設ラッシュが拍車をかけている。福岡都市圏の至る所でも、建築中の風景が目に入ってくる。分譲マンションの主たる購入者が団塊世代Jrであることは紛れもない事実だ。「低金利のうちに」、「景気が回復して値上がりする前に」という思惑が購入に走らせているのは様々なアンケートで語られている。
 そこでである。日本の人口分布簡略図をみると明らかのように、団塊SrとJrの世代だけ突出している。小学生でも知っている事実だが、団塊Jrの世代から下れば下るほど住宅購入希望の参加者は減少していく。団塊Jrの子供達が成人し社会人として成長する時代までは減る一方である。ということは、参加者が減っていく住宅マーケットでは、彼等の購入した住宅資産価値の維持が大変に難しいことを示唆しているのではなかろうか? 
 Excelに代表されるスプレッドシートには財務関数が用意されている。私が同類のソフトに出会った頃には、Multiplanというソフトであったが以下の関数でシュミレーションしたりしていた。

  FV(将来価値)
  PV(現在価値)
  PMT(毎月の支払い額)

別に以上の関数を覚えることで将来が見通せるわけでもない。計算で使うだけなら、低金利という要素だけで住宅購入に走るかもしれない。財務関数を使えない方が幸せな方もいる。云いたいことは、客観的なデータを基にして仮説を立て検証していく作業を忘れてはいけないということだ。新聞、TV、CM、様々な広告媒体から住宅に関連した情報が入ってくる。本当に正しいのかどうか自分なりに検証を行って欲しいものだ。

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