土曜日, 1月 20, 2007

ゴルフ

昨年11月初旬、新規公開株購入の勧誘を受けた。

A  「アコーディア・ゴルフが株式公開するんです。ご存じですか?」
私・・「知ってますよ。外資の子会社で破綻したゴルフ場を買いまくっていますね!」
A  「ご存じですか。人気があるんですよ。購入されませんか?」
私・・「いや、ゴルフはやらないんで、見送ります。」
A  「抽選になるんですが、申し込みだけでもされませんか?」
私・・「日本は超格差社会に向かうんで、ゴルフ人口は激減すると思っているんですよ。結構です。」
A  「そうですか。お忙しいところ失礼しました。」

 正確ではないが、上記のようなやりとりをした。
最後の私の返答は本音だ。 理由はたくさんある。 まぁ、既に中流と信じさせられてきたサラリーマン(決してビジネスマンではない)が没落している事実がある。自覚しているかしていないかは個々の状況によるが、先々転落は免れようもない。 絶対資格を有する者だけは維持・浮上の可能性が残るが、司法試験改革や会計士の重責化、新規開業歯科医が年収3百万などという現実を直視すると生半可ではない。
 ここでいうゴルファーといっても定義が大切だ。 1年に1回もしくは2回の義理コンペに参加するため、クラブを持ち出して練習する輩はゴルファーではないだろう。 ゴルファーと云うからには、少なくとも年に4,5回は自費でコースに出て、月に3回は練習場に通うぐらいの意欲がある奴を指す。 建設業の定番接待は今でもゴルフらしいが、したり顔で「ゴルフをやったら」と勧めていた年長者達は悲惨な処遇にあえいでいる。 夫婦共働きで小遣いに余裕のある旦那は、ゴルフが趣味と豪語して憚らないだろう。 では周りに何人いる?? 確かにいる。 しかし例外だ。
 団塊世代退職者が好きなゴルフに熱中するだろう説は根強い。 一定数が存在することは認める。
ただし、高額な退職金がもらえる者の比率は少ない。当時は、中卒・高卒が当たり前、大卒は20%に満たない。それに加え大卒でもリストラ組が存在する。 別のアンケートでは、団塊世代の家庭中25%の世帯では自立できない家族を抱えるという結果が報告されている。 バラ色の退職者は政府・マスコミが想定したボリュームより遙かに少ない。

熊本を旅すると南阿蘇や旧:蘇陽町など行く所々で、グランドゴルフに興ずるご老人達や家族連れを見かける。楽しいのだろう。皆、笑顔が絶えない。 やってみると意外に難しい。力任せに転がすのではなく、戦略的に攻めないと大叩きする。パワーで劣る女性でも男性に勝てる割合が高い。 限られた敷地や丘陵地でも造成が行え、建設費も押さえられる。そのくせ、戦略性の高いコース造りも出来る。用具も高価ではない。 自治体が観光用を兼ねた住民憩いの場として建設する所以だろう。 微笑ましくグランドゴルフに興じている風景に、復活したと宣伝されているゴルフブーム?の終焉後を私は想像している。

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