木曜日, 12月 14, 2006

元同僚と紙面で再会

 昨日、日経朝刊一面で「成長を考える」というタイトルの連載記事を読んだ。
写真入りで元同僚が紹介されていた。独立系ソフトハウスの社長として株式公開に
まで漕ぎ着けたことは6年前ニュースで知っていた。 「成功したんだな」、と素直に
喜んでいたものだが、その後は入退院を繰り返すほどの経営環境の悪化があった
らしい。写真を見るかぎり年老いた印象は拭えない。 しかし、「最先端を走る快感
とプライドは捨てられない」とコンピュータ制御の野菜栽培事業を始めた、とある。
数千万円の余裕資金があれば記事中にある「高等遊民」としてのんびりすることも
出来そうなものだが。一度成功を味わった人物は、それなりの人脈が生まれそれなり
の暮らしを味わうわけだろうから、おいそれとプライドは捨てられないのだろう。
彼は、当時AX協議会の事務局長を兼ねていた。小柄でやせ形の物腰が柔らかい
タイプで、利害が絡む協議会メンバーのメーカー担当者と折衝する人物としては
適任だったのだろう。彼の特性が社長業に発展し、株式公開で成功者となったのに
違いない。
 かくいう私は、夏目漱石の小説の主人公よろしく「高等遊民」を理想としているから
彼とは方向性が違う。50歳での実現を目標に定めているものの、都落ちして営業所
勤務の現状も見方によっては近いスタンスかもしれない。

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