木曜日, 11月 02, 2006

アルベール・カミュ 異邦人

カミュ「異邦人」を26年ぶりに読んだ。ストーリーなど忘れてしまっていた。
ただ、「今日、ママンが死んだ」という書き出しと、地中海の描写の美しさを太陽・光・反射・水しぶき・白波というイメージで覚えていた。主人公マルソーの恋人の美しさも、アルジェの空の青さ、クリーム色の壁の建物とのコントラスト、表紙絵のような世界とともにを記憶していた。実存主義文学に興味があったわけではなく、学生アパートで特に仲の良かったM君が仏文科だった影響で仏文科の女の子にもてた~い一心で読んだのである。下心みえみえである。法学部の学生なのに仏文科の授業に平気で出席していた。亡くなった丸山圭三郎先生の授業だけ受けていないのは心残りだが。ある人の後期試験の替え玉になってしっかり単位をとってあげたこともあった。その努力の成果か、いかにもお嬢さんというHさんと渋谷で待ち合わせしてデートした。映画を観たはずだが何の映画だったか全く思い出せない。彼女も40代半ばになっている。今頃は、娘さんが女子学生になっていてもおかしくない。 母娘2代同じ仏文科なんて、いいね。

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