選挙と建設業
福岡市長選挙が公示され選挙戦が本格化した。博多駅筑紫口の都ホテル前では山崎広太郎市長が黄色の法被を身につけ、運動員と一緒に出勤途中の人々に頭を下げていた。選挙カーからは、淀みのない達者な声で2期8年間の実績をしきりに強調していた。序盤戦でかなり必死の様子である。過去2回と同じ圧勝とは全く見込んでいないらしい。 国政選挙、首長選挙、議会議員選挙とこれまでに数十回は経験し欠かさず投票を行ってきた。棄権したことは一度もない。建設業に関連した職に就いてからは、選挙活動の一端を垣間見ることが多くなった。選挙戦の真っ最中は建設業関連の営業担当者は皆掴まりにくくなる。「××現場(選挙事務所)へ直行してます。今日は戻りません」とか、「来週末まで所用で不在にしています」いう返事が帰ってくる。所在不明にして専念させる社の方針なのだろう。関連会社の役職者は、候補者ポスターを片手に選挙区内該当者へ後援会名簿への記入を依頼しにくる。状況が厳しい場合は、遠方の県に応援依頼するシステムもあり大分や宮崎の候補者へ同様のお願いが来たこともある。また、ある会社にCAD専用機として納めたパソコンが「調子が悪いので原因を教えて欲しい」という電話があり詳しく聞いてみると、選挙事務所の名簿管理マシンに変わっていて操作しているのはCADオペレータの若い女子社員だった。宮崎市内をアタッシュ片手に歩いていた時に遠くから私の名前を呼ぶ声がする。振り返ると歩く人も自転車やバイクに乗った人も誰もいない。角を曲がった選挙カーから、取引先の方が私を見つけ名を呼んだらしい。手持ち無沙汰だったので思わず声をかけた、と後日判明した。この他にも様々なエピソードがある。一貫しているのは保守系候補者は企業・業界団体丸抱えなのである。「そんな事は誰でも知っている」、としたり顔で云われるかもしれないが、その候補者が当選したあかつきには納税者・消費者無視の業界団体配慮の法案成立や予算配分が当然のごとく行われるのである。・・・・右でも左でもないノンポリの私でも、「制御が必要ではないか」と思う。この辺にしとくか。
0 件のコメント:
コメントを投稿
登録 コメントの投稿 [Atom]
<< ホーム