『佐賀北』旋風_有名校の部活費にも吹き荒れる
『佐賀北高校』の優勝から早くも3週間が経とうとしている。地方都市の公立進学高で年間予算が60万円、専用グラウンドは無くサッカー部と共用、一日の練習時間は最大で2時間半という制限の中、全国大会で優勝したのだから文字通りの快挙だ。選手は皆痩せていて筋肉質タイプはいない。レギュラーの平均身長170.4cmは、男子高校生の平均身長よりも低い。先発投手で活躍した馬場選手は163cmというから驚きだ。全然小さく見えなかった。同校独特のトレーニングを行っているシーンをTV番組で見たが、佐賀北の選手達は持久力が人一倍強い。監督が後半勝負を口癖にしている理由はここにあるのだろう。無いものづくしの状況から勝ち抜くチームを作り上げるには何をすべきか、他の公立高校チームも鵜の目鷹の目で参考にしてくるだろう。
さて、佐賀北と対極にある私立野球部宣伝学校の今後が面白い。アマチュア野球の世界にも監督・コーチをはじめ職業野球人がいる。古い話だが、ある私立高校の野球部監督は三顧の礼で迎えられた方だった。野球人として生計を立てるため著名なアマチュア監督に弟子入りした野球書生だったというから、そんな世界があるのか不思議に思ったものだ。校内を我が物顔で歩く様子はよく目立った。一種の治外法権とでも云おうか。現在は様変わりして母校OBを監督に据えている。それでも野球部年間活動費は優遇されているだろうし、照明灯付きの専用グラウンドを持ち、有望選手の獲得にやっきになっているだろう。だがしかし、学校経営者(公益法人だから経営者という呼び方はそぐわないが実質は経営者)は、超進学校でもない限り少子化で入学希望者が減少していく現実に直面し、運営費の削減に手を染めなければならない。『佐賀北高校』の優勝は格好のトリガーになったに違いない。
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