月曜日, 2月 27, 2006

東芝ビルからの眺め

中央区長浜にある得意先へサーバの設定作業で訪問した。16階建ての東芝
ビルにある。この地区ではひときわ存在感がある。15階エレベータールームの
広い窓から福岡ドームや大濠公園が見える。その雑然とした風景の中で際だっ
ているのが、ディックスクロキが建築中の25階建てマンションとアームレポが販
売開始した高層分譲マンションである。この2棟の賃貸契約率や売れ行き状況
は福岡の不動産相場のみならず福岡経済の先行きを占う絶好の目安になる。
地場大手銀行がノンリコースローンで貸し込んでいるためだ。賃貸マンションと
分譲マンションの2つの側面で低迷が続けば、やがて貸し手の銀行側に重荷に
なって戻ってくる。可能な限り隠蔽工作をするであろうが、苦境は漏れてくるだ
ろう。私は、福岡都市圏で分譲マンションのローンを組めるような人は残り少ない
と踏んでいる。非常に限られている。正社員が増えないし、転職率が高く、契約
社員の身分ではローンなど組めない。また、アルバイターなど時間売りの仕事
をしている大半の若者達は、5,6万円の家賃すら払い続けることは難儀だろう。
500mも離れていないこの2棟のマンションが、デベロッパーと無能銀行のシン
ボリックな墓標になる日が訪れるだろう。

日曜日, 2月 26, 2006

鹿児島訪問記

頼まれることはめったにないのだが、珍しく要請を受け鹿児島市へ出張して
きた。舞台は鹿児島県庁本館の’7F研修室である。鴨池新町にある県庁舎。
私はもちろん初めて訪れたわけであるが、その立派さに驚いた。18階建ての
総吹き抜け作りになっていて最上階にはお決まりの展望室があるらしい。
西新宿にあるNSビルとそっくりのデザインだ。驚くほど似ている。同じ設計事
務所だろう。こうもそっくりで問題ないのか。単なる手抜き設計ともとれるが。
この場所は子供の頃初めて旅客機を目にした旧鴨池空港の跡地であった。
便利な空港であったろうに。なぜ、市内から1時間以上も離れた現空港を
作ったのか?今だに私は納得できない。・・理由を付けて大型土木工事を
やりたかっただけ、という明快な結論はあるが。
 昼飯の時間になり、部下は1Fの食堂で食べるらしく後をついていった。
案の定ごったがえしており、私は外で食べる旨告げて庁舎の外に出た。
しかし、幹線道路沿いにはそれらしき店が目に入ってこない。それでも南に
向かって歩いていった。立派なNTT会館の地下に居酒屋がランチをやって
いる

土曜日, 2月 18, 2006

元祖 黒ラーメンの店「好来(はおらい)」

たまたま人吉で仕事をする機会が生まれ、かねてから気になっていた元祖
「好来」を訪ねてみた。・・・インターから、ナビ通りにいけば思ったより近い。
こぢんまりした15席しかない薄暗い店内で、お世辞にも綺麗とはいえない。
三叉路の角にあり、どこにでもあるような個人経営のラーメン屋さんと云って
しまえば失礼だろうか? 小柄な人の良さそうな主人らしき小父さんが水を
もってきてくれた。「ラーメンでよろしいですね?」と確認される。むろん、
この店のメニューがラーメンしか無いことは知っている。黙ってうなずいた。
秦野の「なんつぅ亭」主人や熊本「好来」の主人もここで修行をしていたのか
と感慨深く店内を見渡しているうちに、運ばれてきた。娘なのか、妹なのか
はたまた奥さんなのか分からないが色白の女性であった。方言は出ない。

どんぶりからはみ出さんとする麺の量、キクラゲのボリューム、チャーシュー
の大きさ、想像を遙かに超えていた。麺を食べども食べども全然減っていか
ない。そんな感じだ。スープは黒ラーメン独特の味であるが、熊本「好来」の
初期のころより薄い。しかもあっさりしている。「これが元祖のスープなのか」
時間をかけてスープを飲み干した。これで5百円は安い!と思った。

水曜日, 2月 15, 2006

サンセルコ

渡辺通りにあるショッピングモール、サンセルコ。6階から上階はオフィスフロア
になっている。ホテル・ニューオータニとつながっており都市再開発のお手本と
云われたらしい。普段はめったに行かないのだが、大手取引先が6階に移転し
訪れる機会が増えた。地元テレビ局が自社ビルを建て引っ越ししたスペースに
入ったようだ。受付とミーティングルームはリフォームされ印象が良いが、いかん
せん30年前のビルは天井が低い。配線をするため床を10cmほど上げている
ので尚更低く感じる。・・・・・それにしても、B1から5階までのショッピング街は
まるで慈善事業で店を開いているような様子である。食堂街など空きスペース
ばかりでレストラン街を放棄しているような有様だ。オーナーである九州電力は
こんなみっともない状況を長年放置している。外部資本に売却して、再建を委ね
たらいかがなものか?

火曜日, 2月 14, 2006

源泉かけ流し・・・博多湯

高速バス停からまっすぐ帰らず、たまには温泉街を歩こうと思い散策して
いると二日市温泉「博多湯」がリフォームされ綺麗になっていることを知った。
往時の温泉場を感じさせてくれた唯一の場所だけに楽しみでもあり若干の
不安感も覚えた。・・・・・日曜日の11時頃、着替えをもって博多湯に入る。
大人300円。以前は100円だったが、それは安すぎた。大広間での休憩は
無料である。相変わらず良心的な経営だ。階段を下って風呂場に入るのは
一緒だが、浴槽がかなり広くなった。源泉の鉱石臭が鼻を心地よく刺激する。
こうでなくちゃ、と思う。湯舟に15分ぐらい浸かっていただろうか? 源泉かけ
流しの湯を味わう至福の時を得た。

月曜日, 2月 06, 2006

秘境・・・椎葉村

秘境の地と云われた宮崎県椎葉村へ商用で初めて行った。
五ヶ瀬町から国道265号を通って椎葉村へ入る予定であった。当日朝、訪問
予定先の担当から、「数日前土砂崩れが発生し通行止め」と連絡が入った。
村民しか通らない林道を教えてもらう。・・・通行止め箇所までは本当にスムーズ
に走れた。林道に入った途端、トラックを含む対向車が4台連なった。トラックが
ネックとなり、バックで200m国道まで下がる。どうなることやらと思う。しかし、
その後は時折対向車はあるものの離合地点が近い幸運に恵まれ切り抜けること
ができた。山の頂上近くまで登り一気に下るルートである。頂上付近で車を止め
九州山地の雄大な山々に見入った。谷が深い。こんなに深いのは初めてだ。
秘境と云われる所以なのか。265号と合流し椎葉村を目指す。至る所で崖崩れ
があり片側通行の連続であった。台風14号の威力の凄まじさを思いやった。
那須橋を渡るところで川の水の非常な美しさに驚かされた。エメラルドグリーンは
川の色でもあったのだ。その昔、平家の落人達も同じように驚いたのだろうか?
そんなことを思った。