日曜日, 9月 30, 2007

ビールは御座りませんばってん、恵比寿なら御座ります。

漱石の『二百十日』に登場する下女の有名な受け答えである。当時の『恵比寿ビール』の寡占具合が想像できる。さて、漱石が宿泊した『養神館』(現在名は山王閣)に相方と2人過ごしてきた。ロビーには、お魚を両脇に抱えた恵比寿様が貼られた希少性の高い1瓶がショーケースに飾られていた。昭和40年前後に建てられたと思われる本館は流石に古く、宿の苦境を感じさせるのに充分であった。広いロービーには漱石ゆかりの人達のパネルが展示されており、目をやるだけでも楽しめた。夕食には、恵比寿ビールが1本付いて、馬刺しにあか牛の陶板焼きなど地のものがいただけた。かけ流しの湯は面白いことに混浴露天風呂だった。午後9時過ぎだったか露天に入ろうとしてドアを開けた瞬間、8人ほどの女性陣が一斉に振り返った。慌ててドアを閉め、内湯に戻っただろう頃を見計らって再度露天に入った。2人の若い女性が残っていたものの、おかまいなく夜風とぬるめの湯に浸かった。

土曜日, 9月 29, 2007

廣島つけ麺_ばくだん屋

2打目さんがこよなく愛する「廣島つけ麺_ばくだん屋が、シュロワモール筑紫野SCにオープンした。 実は今日初めて知った次第である。隣の久留米ラーメン専門店を目当てに向かったのだが、順番待ちの行列ができており時間がかかりそうだったので、物珍しさも手伝って『ばくだん屋』へ入った。 店内は、サッカー日本代表「佐藤寿人」選手やサンフレッチェ広島の選手達から送られた御祝いが飾ってあり、表の広島カープ選手の花輪同様オール広島『ばくだん屋』を応援していることがよ~くわかった。福岡では2店舗目のせいか、隣に比べ行列ができるほどの客足ではなかった。800円のおにぎり付き辛味つけ麺(並)を頼んだ。 辛さは3倍。2打目さんからすれば、かわいい程度の辛さだろうが、度合いが分からないので直感で頼んでみた。まぁ、私の舌には程良い辛味であった。そこそこ美味い。ただし、福岡人に人気を得て口コミで広まるには、価格設定とボリューム感など課題が多そうだ。健闘を祈る!!

日曜日, 9月 23, 2007

あかうし丼

とある旅番組で紹介されて以来、脳裏を離れることがなかった『あかうし丼』
阿蘇の大自然で放牧され元気に育った赤牛君をとうとう堪能することができた。
肉の厚みといい焼き加減といい、ワサビのトッピングを含め特に気に入った。肉質の柔らかさ、無駄な脂の無さ、自家製タレの甘辛さ、半熟卵の絡み具合、肉とご飯の間に敷き詰められたシャキシャキ野菜、すべてのエレメントが最上の幸福感を演出してくれた。満足の一言。本日いただいたのは、小鉢2品とデザートが加わったセットで1500円。『あかうし丼』単品は1200円。内牧(うちのまき)スーパーマーケット_コアラ近く一見何の変哲もない店構えの『いまきん食堂』、その意外さも買いです。

木曜日, 9月 20, 2007

ニコス1000億円赤字 今期下方修正_従業員4割削減

本日2007-9-20の日経朝刊一面中段の記事である。赤字の巨大さに呆れるが、これまでリストラしてこなかったメインバンク三菱UFJの手ぬるさにも驚きだ。信販会社といっても低所得者向けの無担保融資が利益の源泉になっていたわけでこの点ではサラ金の苦境と似ている。オリコと並んで噂の絶えない不良会社も事ここに至って極まれりと云うことでしょうか? 従業員4割、2千数百人を削減すると活字にしてあるので本当にするのでしょう。キーボード叩いて書類回して、ぬるい仕事しか知らない連中が2千数百人放り出されてサービス業でやっていけるのでしょうか? 甚だ疑問だが、生まれ変わって開き直って進んでいくしかない。GoodLuck!

月曜日, 9月 17, 2007

『私の個人主義』_夏目漱石講演集

学生時代に感銘した文庫本を見つけ思わず購入した。四半世紀前になるけれども、ハッキリと覚えていた。目から鱗が落ちたと形容したいほど感激したのは「道楽と職業」という最初の講演である。以降、日々繰り返される社会現象の見方が変わった。現在も続いている。生涯変わる事は無いだろう。

『あなた方は博士というと諸事万端人間一切天地宇宙の事を皆知っているように思うかも知れないが全くその反対で、実は不具の不具の最も不具な発達を遂げたものが博士になるのです。(中略) 博士の研究の多くは針の先で井戸を掘るような仕事をするのです。それを世間ではすべての方面に深い研究を積んだもの、全体の知識が万遍なく行き渡っていると誤解して信用を置きすぎるのです。』

PS.当時200円で購入したように記憶しているが、現在は660円に値上がりしていた。
紙代が高騰したわけではなく通貨価値が下落してインフレになったわけでもないのに、この金額差は何だろう?? 学生達や若い読書家を書物から増々追いやってしまう。・・・いや、彼等が追いやってしまい全く読まれなくなって単純に値上げされたのか? いずれにしても不幸な話だ。

日曜日, 9月 16, 2007

『カオス』・・・・梁石日_作品

2打目さんが送って下さった梁石日(ヤン・ソギル)の小説です。歌舞伎町を舞台にした氏の小説を読んだのは2作目となります。在日韓国人の青年2人と女以上に女らしいオカマ、台湾人・中国人マフィアが登場し『風林会館』が実名で登場します。バブル真っ盛りの頃、勤め先が新大久保の当時最先端の設備を誇っていたオフィスビルにあり、大久保のホテル街や職安通り、外国人が闊歩する描写は18年前の記憶を蘇らせてくれました。当時は韓国人街にはなっていませんでしたが、台湾人・フィリピンをはじめとする東南アジア人・南米ヒスパニック系と既に人種の坩堝化していました。
 それにしても作者の情景描写は繊細かつ巧みで映画の1シーンを観ているかのようにイメージ化されてきます。その観察力と表現力は、零細印刷業の社長からはじまり喫茶店のマスターやタクシー運転手に至るまで転々とした職歴と、青年時代に詩人として活動していた事実、3つ目に在日2世として誕生した苦悩が生み出した希有の才能であると思います。

金曜日, 9月 14, 2007

都ホテル宮崎・・・閉館へ


宮崎での定宿にしていた都ホテルが閉館することになった。

設備の老朽化に維持費が嵩み採算割れを起こしていたのだろう。

昨年エレベータが故障で数ヶ月間使用停止になって以降、客足が

目に見えて減っていた。 従業員の皆さん大変お世話になりました。

もう一つのホテル、『カイト』を時折利用させていただきます。

日曜日, 9月 09, 2007

『佐賀北』旋風_有名校の部活費にも吹き荒れる

『佐賀北高校』の優勝から早くも3週間が経とうとしている。地方都市の公立進学高で年間予算が60万円、専用グラウンドは無くサッカー部と共用、一日の練習時間は最大で2時間半という制限の中、全国大会で優勝したのだから文字通りの快挙だ。選手は皆痩せていて筋肉質タイプはいない。レギュラーの平均身長170.4cmは、男子高校生の平均身長よりも低い。先発投手で活躍した馬場選手は163cmというから驚きだ。全然小さく見えなかった。同校独特のトレーニングを行っているシーンをTV番組で見たが、佐賀北の選手達は持久力が人一倍強い。監督が後半勝負を口癖にしている理由はここにあるのだろう。無いものづくしの状況から勝ち抜くチームを作り上げるには何をすべきか、他の公立高校チームも鵜の目鷹の目で参考にしてくるだろう。
 さて、佐賀北と対極にある私立野球部宣伝学校の今後が面白い。アマチュア野球の世界にも監督・コーチをはじめ職業野球人がいる。古い話だが、ある私立高校の野球部監督は三顧の礼で迎えられた方だった。野球人として生計を立てるため著名なアマチュア監督に弟子入りした野球書生だったというから、そんな世界があるのか不思議に思ったものだ。校内を我が物顔で歩く様子はよく目立った。一種の治外法権とでも云おうか。現在は様変わりして母校OBを監督に据えている。それでも野球部年間活動費は優遇されているだろうし、照明灯付きの専用グラウンドを持ち、有望選手の獲得にやっきになっているだろう。だがしかし、学校経営者(公益法人だから経営者という呼び方はそぐわないが実質は経営者)は、超進学校でもない限り少子化で入学希望者が減少していく現実に直面し、運営費の削減に手を染めなければならない。『佐賀北高校』の優勝は格好のトリガーになったに違いない。



金曜日, 9月 07, 2007

『風来軒』

豚骨さっぱり系が主流の宮崎ラーメン業界で、超こってり系で一躍名を馳せた『風来軒』。
最近は『しょうゆ』や『しお』もメニューに加わって変節してきた感がするが、経営安定のため
仕方ないのだろう。写真は『しょうゆ豚骨』、ほどよいこってり感で最近はこればっかり。 
もう一つ風来軒で好きなのが『替え玉』だ。麺だけの替え玉と、スープにチャーシューとネギも
加わった替え玉(150円)がある。 下の写真が150円替え玉だ。お得感がある。