月曜日, 10月 30, 2006

映画「砂の器」

映画館で鑑賞中に自然と涙が溢れ出てしまい数分間止まらなかった経験が2回だけある。滅多に映画を見ない人間だが、イタリア映画「ひまわり」と松竹・橋本プロ製作の「砂の器」の2作品だけは、あるシーンで決まって涙が溢れ出てしまう。ソフィアローレンがやっとの思いで捜しあてた恋人マルチェロマストロヤンニと再会した瞬間、列車に飛び乗って離れようとするシーン。今西刑事役の丹波哲郎が容疑事実を説明し出すと同時に始まる回想シーンで、本浦千代吉と息子秀夫が吹きすさぶ風の中旅立っていくシーン。芥川也寸志の胸迫る感傷的な音楽とハンセン病という背景がない交ぜになって涙腺が全開になってしまう。千代吉役の名優「加藤嘉」の演技は他の追随を許さないものだ。療養園で生き長らえていた千代吉と捜し出した今西刑事が面会するシーン。和賀英良の写真を見せ秀夫ではないか?繰り返し尋ねる今西刑事に、かぶりを振り知らねぇ知らねぇと云い張る千代吉。とうとう泣きながら崩れ落ち認めてしまう千代吉。重いこの映画のもう一人の主人公は千代吉と云っても云い過ぎではない。野村芳太郎監督の「砂の器」にかける強い思いが全編伝わってくる。封切り32年後の今年、今西刑事がこの世を去った。今一度鑑賞したくなる名作である。

土曜日, 10月 28, 2006

280円ラーメン

 究極のコストパフォーマンスを発揮しているラーメン店はどこ?って聞かれたら、迷わず「博多ラーメン 膳」を紹介する。南区日赤通り沿い、やずや本社の近くにある。店内入り口は狭いが奥行きはある。
 券売機で食券を購入し席に着く。女子・男子の高校生グループに、近所のおじさん・おばさん、小遣い少なそうなサラリーマン、無職っぽい兄ちゃんなど様々な客層である。以前の店員は男のみで愛想が無かったが、最近お姉ちゃん?が入って店も小綺麗になり愛想も格段に良くなった。肝心のラーメンは、長時間煮だした豚骨スープの本格派である。安かろう悪かろうではない。歯応えしっかりのストレート麺に、柔らかめのチャーシューが値段の割に何枚も入っていて嬉しい限りである。隣の高校生軍団は食べ始めて1.2分で百円の替え玉を注文する。そのスピードの速いことには驚かされる。

ラベル:

金曜日, 10月 27, 2006

和食ビストロ「橙橙(だいだい)」 


今日は4X回目の誕生日。祝い事や記念日によく出かける和食ビストロ「橙橙(だいだい)」でミニ懐石を堪能した。 まずは前菜、小皿は寿司である。次に、水菜とサケのカルパッチョ。
カボチャを裏漉ししたスープ。                 メインディシュ、海老と旬野菜の天ぷらと刺身。      ご飯、茶碗蒸し、味噌汁、香の物。
カボチャのプリン。この弾力、甘くなく大人の味である。これにコーヒーが付く。
しめて税込み2,100円は安い!!!

木曜日, 10月 26, 2006

覆面パトカー


携帯フォトを整理していたら、覆面パトカーの後部写真がひょっこり出てきた。・・・・昨年4月、取引先H課長の運転で鹿児島から福岡へ戻る途中の出来事だった。前日、H課長は「覆面を見破ってすぐ後ろに着ける術はまかしといて」、と豪語しておられただけに 明くる日あっさり捕まってしまわれたのはお気の毒であった。車中、わずかながらカンパして差し上げたのは云うまでもない。 このパトカー、純白のスカイラインでスポイラーを装着していて一見すると、やんちゃ兄ちゃんの車に見えなくもない。常時走っていたらテールランプの形や色で気が付くのだろうが、年に数回という頻度ではその技も難しい。配置されたばかりの覆面カーだったかもしれない。熊本と宮崎であれば私の探知フィルターが働いたのだが、鹿児島にはめったに行かないためわからなかった。

日曜日, 10月 22, 2006

筑紫野とうきゅう


小郡・筑紫野ニュータウンの開発に合わせ、バブル時代に誕生した「筑紫野とうきゅうショッピングセンター」を久しぶりに訪れた。年々客足が落ちていることは承知していたが、当時福岡初だったシネコンやレストラン・CDショップが次々に閉店していたのには少々驚いた。この店で、賑わっているのはマクドナルドと100円ショップCanDo!だけである。寂しい限りだ。小郡・筑紫野ニュータウンは現在でも国内有数の開発規模を誇っている。福岡では新興の高級住宅街であったが、この店の有様や買い物客の高年齢化、林立した駅前マンション群の景観を俯瞰すると、「高級」は死語になった感がする。バブル真っ盛りに思い切って戸建て住宅を買った人達も20年近くを経過し、皆50歳を越えてしまっている。ローンはもう少しで完済だろうが、将来を考えると贅沢はできない。この界隈でピカピカの新車をついぞ見かけたことがない。斜陽の住宅街と云えるだろうか。
 この店は、傾斜地を造成して無理矢理に建設したかのような歪な作りになっている。平面駐車場が狭く隣接したタワーパーキングを主力の駐車場にしていて、外観は悪くないのだが、タワーパーキングの曲がりくねった導入路が利用客に不評を買っている。しかしながら、バブル時代に建てたがゆえに建物の簿価は極端に高額なままだろう。売るに売れない大きな要因だ。国道を数キロ北上すると「ゆめタウン筑紫野」がある。10年前にオープンして相変わらずの混雑ぶりだ。店舗の入れ替えが早く、こまめに改装を繰り返し、「郷ひろみそっくりさんショー」などバタくさいイベントも行って飽きられない工夫を凝らしている。なんとまぁ、「筑紫野とうきゅう」と対照的な事! 幸いに、経営する東急ストアは順調らしい。赤字垂れ流しでも維持できている直接の要因だろう。行政側との進出に当たっての取り決めがあったのかもしれない。 この歪で簿価が高額な建物、駐車場に難がある施設を、買い求める企業を想像すらできない。最後は行政側が引き取るしかないだろう。そのために市民税アップなんて御免蒙りたい。




土曜日, 10月 21, 2006

橋のある風景2

 橋高欄に天の川をイメージした金色の☆が散りばめられています。「天の川橋」という名称です。近くにある「七夕神社」にちなんだネーミングと飾りなのでしょう。どういう由来があるのか今度調べてみましょう。
 晴れ渡った空と遠くに宝満山を望み、川沿いの遊歩道に咲き誇るコスモス達がとっても和やかな気持ちにさせてくれました。

木曜日, 10月 19, 2006

国語絶対論

藤原正彦氏の国語教育絶対論。
論理的思考の源は国語である点、日本人の情緒を養うのは国語に起因する点、一言に集約して「祖国とは国語である」点、同意である。 刺激反応的に購買行動を行う団塊ジュニアに大きな危惧を抱いている私としては、国語力の涵養こそがマスコミに惑わされない生き方・考え方の構築に役立つことを確信している。

大島ホルモン

今日まで宮崎へ出張していた。昨夜食べたレストランの反対側に派手な看板のホルモン屋を見つけた。赤江や大塚にあるホルモン屋の系列だと思うが、このレトロで懐かしい?派手な看板が一際目立っていた。七輪を使って炭火の網焼きで食べるのだろう。赤江店も美味しかったので、次回出張時、行くことにしよう!

日曜日, 10月 15, 2006

ドラッグ戦争

 ディスカウンター、安売りスーパーがプライスリーダーだった小売りマーケットに、株式を公開し資金量豊富なドラッグストアチェーンが殴り込んできた。ただでさえ県内激戦地で知られている場所柄、進出したドラッグストア2社も半端な値引きはしていない。ライバルドラッグが冷凍食品55%OFFなら、つかさず56%OFFに変更しアイスクリームも値引率を上乗せする。ハムラビ法典の教えどおり、目には目を歯に歯をである。
 隣りの市中心部にも、2社のチェーン店があるが2社とも値引率を押さえている。わずか数Km先の300mと離れていない近距離で戦っている2店舗、購入する側からすると有り難いことだが、いずれか1社が撤退することだけは避けてもらいたい。C社の店舗は半年前まで冷凍食品を60%OFFにしていた。やりすぎかと思ったが、営業継続しているところをみると、安売りスーパーやディスカウンターの常連客がなびいてきたのだろう。・・・・かくいう我々もだが。 

金曜日, 10月 13, 2006

新福そば

キャナルシティ・ラーメンスタジアムに初見参した新福菜館の「新福そば」目当てに、客先まで遠回りの道を選択してわざわざ食べに行った。12時前だったせいか先客は二人だけだった。もっと混んでいると思っていたので拍子抜けである。まぁ、他の店もガラガラだったので時間帯のせいだろう。
 さて、スープを一口味わってみる。二口目、三口目と続けざまに口腔に含んで飲み下した。とんこつベースのこってりしょう油スープという評判だったので、もう少し濃厚な味わいを予想していたが、少~し深めのしょう油とんこつスープである。脂が浮かんでいるこってりとんこつが苦手な方には充分かもしれない。もっとも、「呼び戻し」製法で作る久留米ラーメンのスープばかり堪能している私だから感じた感想であって、そうでない方からすると充分にこってり感があるのかも知れない。京都が本店で、17店舗も展開しているそうだから万人受けはこの程度なのだろう。

水曜日, 10月 11, 2006

[YouTube]動画投稿サイト

GoogleがYouTubeを2000億円で買収したニュースが一昨日流れた。
疑問を呈する輩も多いが、その価値は大いにある。 YouTube・・・こいつは並外れていかしたサイトだ。たまらない。「あがた森魚」で検索すると、名曲「赤色エレジー」を熱唱している動画が数本表示されてくる。「元ちとせ」とコラボしているやつもある。34年前の曲だが、当時と変わらず迫ってくるこの切なさ、小さな画面でも十分だ。音も良い。
 亡くなられた村下孝蔵のものでは、ドッキリ番組で「初恋」を熱唱しているところへ曲のモデル女性当人が近寄っていくシーンがあった。お宝ものだろう。 良いものをホント見せてもらった。有り難い。

月曜日, 10月 09, 2006

昔ラーメン

昨日は、目的のうどん屋へ行く道を間違えてしまい、急遽通りがかった「久留米 大砲ラーメン」小郡店へ入った。午後1時を過ぎていて、表で待つことも覚悟していたけれど、日頃の行いのお陰か?ほとんど待つこともなく一番奥の席に座ることができた。入れ替わりの多い時間帯にうまくはまったようだった。数分後には表に行列ができていた。
 相方のリクエストで「昔ラーメンとおにぎりセット」を注文する。呼び戻し製法で作られたスープのおいしさは申し分ない。小さめ餃子のパリパリ感も良い。それに、矢部村で作られる干しタケノコの歯応えが何とも云えず毎回楽しみにしている。麺を残すクセのある相方も今日ばかりはスープまで飲み干し完食だった。昔ラーメン480円、おにぎりセット200円で680円は良心的だと常に思う。

土曜日, 10月 07, 2006

デフレ終わらず・・・・・


「デフレは脱却した」と政府が、いつ宣言するのか? マスコミは各種のアンケート結果を引き合いに出しそろそろ行うのではと報道している。しかし、政府は「デフレは脱却しつつある」という表現から大きく踏み込もうとはしない。脱却宣言に慎重である。・・・・今日近くのスーパーで500mlの飲料水が破格値で並んでいた。地方の無名メーカー製品であれば59円以下で販売されている事は私も知っている。しかし、キリンやアサヒなどのナショナルブランドが叩き売られている状況がここ何年も続いている。・・なにも飲料水に限ったことではないが。
 ハッキリ云おう!!デフレは深刻になっている。・・・・小売りの世界で云えば、近年「ドラッグストアー」というプレイヤーが増えたことによる競争激化と、収入が伸び悩む家庭の増加によって生鮮食品を除いた食品末端価格はじりじり下値を切ってきている。・・今後、不動産業界でも裏腹な事実が報道され始める事を予測する。デフレ終わらず・・・

火曜日, 10月 03, 2006

吉野家の訴えるポリシーに好感を抱く

博多駅構内にある吉野家は、新橋駅横には負けてしまうが全国でも有数の来店者数を誇っているに違いない。そう思わせてくれる今日の 行列であった。サラリーマン、学生、フリーター、高校生、娘3人組、弁当注文のOLとおばさん、買い出しに行かされた若い会社員まで、様々な人達が狭い店内でむさぼるように食べ、牛丼弁当が出来上がるのを待っていた。「お年寄りは牛丼なんて食べない」としたり顔で解説しているTV番組を以前に見たことがあるが、いかにも年金暮らしと思わせるお爺ちゃんまで混じっていた。世代は関係ないのだ。しいて云えば、お婆ちゃんは滅多に見かけない。
 さて、牛丼と一緒にメッセージが入ったサービス券のチラシをもらった。そこには、「私たちがアメリカ産の牛肉にこだわる理由」が明確に主張されていた。天晴れである。上場している業界のリーディングカンパニーとして、あらゆる機会をとらえポリシーを訴え続けている姿に感銘を覚える。これからも続けて欲しい。

日曜日, 10月 01, 2006

久留米ラーメン てんま


「久留米ラーメン てんま」、前から気になっていた店の一つだ。以前は、2軒続けてうどん屋だったが繁盛せず、しばらく空き家になっていた。「てんま」がオープンしたのは2年ぐらい前か? 久留米ラーメンファンの一員としていつかは食べなければと思いつつ、2年も経ってしまった。
 店内は、テーブル席と座敷に分かれ30席以上ある。従業員も厨房・フロアで7人はいる。アルバイトの兄ちゃん・おばさんとも元気がよく、威勢がいい。ざっと見渡して常連らしきお客さんが多いと感じた。繁盛しているようだ。さて、肝心のラーメンは「久留米」を名乗ってる割に、あっさりしたとんこつで口当たりがいい。万人受けを狙ったのかもしれない。でも、とんこつの風味はしっかり残してある。写真には写っていないが、チャーシューを大振りに刻んで具にしたチャーハンが美味であった。ラーメンとセットで730円。後から入ってきたお客さんは大半がチャーハンセットである。次回も頼も~。